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米国、マアリブにおけるフーシ派民兵による包囲終結を要求

イランが支援する武装勢力フーシ派民兵らは、戦場となっているイエメンのマリブ州のアブディヤ地区を3週間以上にわたって包囲している。(ロイター/写真)
イランが支援する武装勢力フーシ派民兵らは、戦場となっているイエメンのマリブ州のアブディヤ地区を3週間以上にわたって包囲している。(ロイター/写真)
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14 Oct 2021 12:10:02 GMT9
14 Oct 2021 12:10:02 GMT9
  • 3万5千人が飢餓の危機にさらされている
  • イエメン政府もフーシ派に対する外交圧力を強め、国連に介入を求めた

ヌール・ヌガリ/サイード・アル・バタティ

リヤド/アル・ムッカラー:米国は水曜日、フーシ派によるアブディヤ地区の包囲を解除し、窮地に陥った市民が人道支援を受けられるようにするよう要求した。

イランが支援するフーシ派民兵らは、3週間以上にわたってイエメンの激戦地マリブ州のアブディヤ地区を包囲し、3万5千人の人々が食料、飲料水、医薬品などの必要物資を入手できなくなっている。

アブディヤ地区の市民は「包囲されているように見える」と、米国政府高官がリヤドの米国大使館で行われた記者会見で述べた。

「これは、一方が軍事的解決を推し進め、イエメンの人々に大きな圧力をかけているもう一つの例である」としたうえで、「米国はこの緊張状態を緩和し、アブディヤ地区で人道支援が人々に提供されるようになることを求める」と述べ、次のように語った。

「現在、マアリブで行われているフーシ派による攻撃は、緊張緩和の原則に反するものと米国は見ている。また、我々は当事者ではない国がイエメンに何らかの解決策を押し付けることはできないと考えている。米国は、国連や近隣諸国の取り組みを基に、イエメンの人々が自分達の将来について交渉できるような最良の環境を整備したい。」

さらに同米国政府高官は、フーシ派の存在は和平の妨げになっていると述べた。同氏は、「武装した民兵がイエメン国内で活動を続け、なおかつ和平活動に貢献することができるのか」と疑問を呈したうえで「米国は、この紛争に軍事的解決策はないと100%信じている」と語った。

さらに同氏は、米国は単なる停戦ではなく、長期的な解決策に関心があると述べた。同氏は、「停戦は、紛争から脱却して平和と安全に向かうための、米国が望む一つのステップである」と語った。

また、イエメン政府もフーシ派への外交的圧力を強め、国連に介入を求めた。アフマド・アワッド・ビン・ムバラク外相は、アントニオ・グテーレス国連事務総長と電話会談を行い、その中でグテーレス事務総長に対し、フーシ派による包囲を終わらせるよう国連から圧力をかけるよう求めた。ムバラク外相は、「グテーレス事務総長に対し、アブディヤ地区の壊滅的な状況を説明し、国連に対し、この戦争犯罪を非難し、必要物資を緊急に提供し、負傷者を避難させるよう要請した」と述べた。

イエメンの国連常任代表であるアブドラ・アル・サーディ大使は、フーシ派がミサイルやドローンによる攻撃を強化し、命を救うための人道的援助の提供を妨害しているため、人々が飢餓と死に直面していると警告した。

このような外交的努力にもかかわらず、フーシ派は水曜日、ミサイルや迫撃砲、爆発物を搭載したドローンなどでアブディヤ地区を爆撃し続けた。イエメン軍はこれに対し反撃を行った。アラブ連合軍はアブディヤ地区郊外のフーシ派の標的を空爆した。

イエメン軍の陸軍報道官のアブドゥ・アブドゥラ・マジリ将軍は、「アラブ連合軍の戦闘機がフーシ派に対して集中的な空爆を行った」と述べた。

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