
岸田文雄首相は1日夜、フランスのマクロン大統領と電話で会談し、ロシアによるウクライナ侵攻について「国際秩序の根幹を守り抜くために国際社会は結束して毅然(きぜん)と行動しなければならない」と伝えた。両首脳は強力な対ロ制裁措置を取る必要性を確認した。
首相はラオスのパンカム首相とも電話で会談。ラオスや東南アジア諸国連合(ASEAN)がウクライナの領土・主権の一体性を明確に支持することへの期待感を伝えた。ウクライナ情勢をめぐり、岸田首相がアジア地域の首脳と電話会談したのは初めて。外務省幹部は「ロシアに物を言う国を増やさなければならない」と語った。
岸田首相は会談後、首相官邸で記者団に「今後も首脳外交を展開し先進7カ国(G7)、アジア諸国を含む国際社会と緊密に連携する。力による現状変更を許してはならないということは国際社会全体として真剣に受け止めなければならない」と強調した。
時事通信