
東京:2日のメディアの報道によると、数十人の日本人男性が、ロシアの侵略と戦うウクライナからの外国人義勇兵の呼びかけに応じたという。
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日、「国際外国人部隊」の創設を呼びかけ、米国やカナダから数十人が志願することとなった。
1日の時点で、元自衛隊員50人とフランス外人部隊の退役軍人2人を含む70人の日本人男性が義勇兵に応募したと、毎日新聞が、募集業務を担う東京都内の会社を引用して報じた。
ウクライナ大使館の広報担当者は、「ウクライナのために戦いたい」という人たちから電話を受けたことは認めたが、義勇兵についてはそれ以上何も把握していないと述べた。
2月28日の大使館のSNSへの投稿は、義勇兵に関して多くの問い合わせがあったことについて、日本人に謝意を表明しながらも、次のような条件を加えていた。
「候補者は、日本の自衛隊での経験を有するか、専門的な訓練を受けていることが条件です」と、投稿には記載されている。
松野博一官房長官は2日の記者会見で、ロシア軍と戦う「義勇兵」を募っている在日ウクライナ大使館に対し、「(日本国民には)退避勧告が出ている」と説明していることを明らかにした。自制を促す狙いがあるとみられる。
松野氏は「目的のいかんを問わず、ウクライナへの渡航はやめてほしい」と述べ、募集に応じないよう呼び掛けた。
日本政府は国民に対し、いかなる理由であれウクライナへの渡航はやめるよう呼び掛け、義勇兵に関する報道は承知していると述べた松野博一官房長官は2日、この警告を繰り返した。
「日本の外務省はウクライナ全土に避難勧告を発しており、訪問目的のいかんを問わず、ウクライナへのいかなる渡航もやめていただきたい」と、官房長官は記者会見で述べた。
「在日ウクライナ大使館と連絡を取り合い、避難勧告が発出されていることを指摘した」
ロイター通信