• 岸田首相とフン・セン首相は、貿易・投資、教育、インフラ、防衛・安全保障、パンデミック後の回復などを含む協力について議論した

プノンペン（カンボジア）：カンボジア政府関係者によると、岸田首相とフン・セン首相は、貿易・投資、教育、インフラ、防衛・安全保障、パンデミック後の回復などを含む協力について議論した。

日本は中国に次いでカンボジア最大の援助国であり、メコン川に架かる橋や、プノンペンと地方を結ぶ幹線道路、同国の重要なシアヌークビル港、首都の上下水道整備に資金を提供している。

しかし、日本と米国は、この地域における中国の積極的な軍事行動の高まりに対する懸念も共有している。米国は最近、カンボジアにおける、中国によるリアム海軍基地への新施設建設、および将来的に中国軍が同地の基地使用権を持つ可能性に注目している。

リアムは、中国がより小さな東南アジアの近隣諸国と領有権争いを繰り広げている南シナ海に隣接するタイ湾に面している。カンボジアは一般的に中国の地政学的立場を支持しており、その見返りとして中国からフン・セン首相への支持を得て、カンボジアの人権や政治的権利に関する劣悪な前歴についての欧米の懸念を無視している。

岸田首相の訪問は、海上自衛隊がカンボジアの部隊と地雷除去訓練を行ったリアム海軍基地から日本の海自艦艇2隻が出港した3日後に行われた。

日本は、推定170万人の死者を出した1975年から1979年の大虐殺とその後の内戦の後、カンボジアでの地雷除去作業に数百万ドルを費やしてきた。日本はまた、国連が支援するクメール・ルージュ裁判にも資金を提供した。ここ数カ月、日本は130万人分の新型コロナウイルスワクチンをカンボジアに寄贈している。

岸田首相一行は到着後、独立記念塔に献花し、ノロドム・シアヌーク国王の記念像に敬意を表した。岸田首相はまた、1990年代初頭にカンボジアの国連活動従事中に死亡した日本人職員の慰霊碑を訪問する予定だ。

岸田首相は、フン・セン首相との会談では、軍事政権下にあるミャンマーの状況やウクライナでの戦争についても話す予定であると述べた。

カンボジアは現在、東南アジア諸国連合の議長国であり、フン・セン首相は、国連の専門家の中には内戦と見なす人もいるミャンマーの危機を緩和するための同連合の取り組みを主導している。

AP