
アミン・アッバス
ドバイ:林芳正外務大臣による3月20日のUAE訪問の成功を祝い、記者会見が行われた。塚本康弘大臣官房国際報道官が、外相の同国訪問に関するあらゆる事柄について報道陣に報告した。
塚本報道官はこのオンライン会見で、まず、UAEと日本の外交関係樹立50周年について短い祝辞を述べ、次に、ウクライナでの戦争やエネルギー安全保障などの国際問題について話した。
同報道官は、林外相が日曜の朝、UAEの産業・先端技術大臣スルターン・アル・ジャーベル博士と会談し、ウクライナ情勢やエネルギー資源安定化の必要性について議論したことに言及した。
同外相は、UAEからの石油安定供給、および原油開発プロジェクトへの日本企業参加に対する感謝の意と、現在のウクライナ情勢が石油価格に与える影響への懸念を表した。また、UAEがOPEC+の主要メンバーとして、石油供給と生産安定化で世界の石油市場の安定に貢献してもらいたいと述べた。これに対し、スルターン・アル・ジャーベル大臣は、日本とUAEは強固な戦略的パートナーシップを築いていると述べ、両国の共同努力による貢献で原油市場安定化を支えることを含め、日本を支援する強い意欲を表明した。
林外相は、脱炭素化・ゼロエミッション施策への取り組みや、日本企業との水素・アンモニアエネルギー共同開発における、UAEのリーダーシップを歓迎した。両大臣は、脱炭素化への取り組みについて緊密に協力することで合意した。
塚本報道官によれば、林外相は2020年ドバイ万博を訪問した後、シェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外務・国際協力大臣と会談し、夕食を共にした。
林大臣はまず、2020年ドバイ万博の成功を祝福し、さらに多くの分野でUAEとの協力関係を進めたいと述べた。これに対し、シェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相は、日本の2020年ドバイ万博への参加に感謝するとともに、日本との協力関係が伝統的なエネルギー分野にとどまらず、再生可能エネルギー、インフラ、宇宙分野にも広がって、両国の関係が強化されていることを喜んだ。
次に、林外相は、日本がウクライナと、ロシアへの制裁を支持していることを説明した。両外相はこの問題について意見を交換し、国際秩序の基盤を守ることと、国際的な場でも両国の相互協力を続けることを確認した。
また林外相は、UAEからの石油安定供給、および原油開発プロジェクトへの日本企業参加に対する感謝の意と、現在のウクライナ情勢が石油価格に与える影響への懸念を表した。また、UAEが石油供給と生産安定化で世界の石油市場の安定に貢献してもらいたいと述べた。これに対し、アル・ナヒヤーン外相は、日本とUAEは強固な戦略的パートナーシップを築いていると述べ、両国の共同努力による貢献で原油市場安定化を支えることを含め、日本を支援する強い意欲を表明した。
林外相は、フーシ派が実行を主張するUAEへの攻撃を非難し、命を落とした人々の家族に哀悼の意を表すとともに、この卑劣な行為によって負傷した人々の迅速な回復を祈る旨も述べた。また、両外相は、イランを含む中東の情勢、および中国・北朝鮮などの東アジア情勢について、意見交換を続けることを確認した。