
河野太郎防衛相は23日の記者会見で、全国の防衛省・自衛隊施設の電力調達について、2020年度から試行的に再生可能エネルギー比率を引き上げるよう指示したと発表した。河野氏は「輸入エネルギーに頼らない体制が取れれば強靱(きょうじん)性の確保にもつながっていく」と意義を強調した。
防衛相指示は13日付。全電力のうち、水力や風力、太陽光など再生エネルギー比率を可能な限り100%に近づけることや、競争性や供給安定性の確保、低廉な価格の実現などを列挙。河野氏は地域経済への貢献の観点から「地元電力会社から優先的に購入できるようにしたい」と述べた。
ただ、再生エネルギーは、コストや安定性の面で課題がある。防衛相の指示がどこまで徹底するかは、不透明な要素も残る。
JIJI Press