
アラブニュース・ジャパン
東京:4月4日、日本の各地で地震があったが被害や津波の報告はなかった。夜には千葉県と周辺地域で地震があり、都内でも揺れがあった。
日本の気象庁は22時31分ごろ、東京と隣接する千葉県北西沖でマグニチュード3.9を観測する地震が発生したと発表した。震源は太平洋の深さ70km。その約2分前にも震源の深さ60kmでマグニチュード4.7の地震があった。
石川県能登地方では4日午前、珠洲市でマグニチュード4.3(震度4)を観測する地震があった。能登地方では2020年12月から地震活動が活発になっている。
北海道では渡島地方北部を震源とするマグニチュード2.7の弱い地震があった。
沖縄でも同日19時44分、マグニチュード4.2の地震があった。
その少し前の19時29分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード5.1(震度4、震源の深さは40km)の地震があった。
4日午後3時45分ごろ、宮城県南部で発生した地震はマグニチュード3.3、震源の深さは90キロ。
石川県の能登地方では地盤の隆起が観測されており、地殻変動との関連が指摘されている。地元メディアは、珠洲市の観測地点でこれまでに地面が3センチ余り隆起したと報じた。
NHKによると、地殻変動を専門とする京都大学防災研究所の西村卓也准教授は、周辺に火山がない場所でこのような変化が見られることは珍しく、地下の深さ十数キロの場所になんらかの流体が流れ込み、地殻変動や地震活動につながっていりう可能性があると指摘している。
西村准教授は「なんらかの流体」について、太平洋側から地下深くに沈み込んだプレートの岩石から水が分離して上昇した可能性もあるとしたが、詳細は不明という。
政府の地震調査委員会は「地震活動や地殻変動の状況を踏まえると、一連の地震活動が当分続くものと考えられる」との見解をまとめた。
地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直名誉教授は、メカニズムについてはこれまで専門家の間で議論が続いていることを明らかにしている。