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サウジアラビア女性初のオリンピック短距離選手、ボート競技でオリンピックを目指す

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17 Aug 2023 08:08:28 GMT9
17 Aug 2023 08:08:28 GMT9
  • カリマン・アブルジェダイール氏、2024年パリオリンピック出場を目指す
  • 「意志あるところに道は開ける」と彼女は言う

フッサム・アル・メイマン

リヤド:  2016年サウジアラビア人女性初のオリンピック短距離選手となったカリマン・アブルジェダイール氏は、ボート競技に転向し、2024年のパリオリンピックを目指す。

ザ・メイマン・ショーに出演したアブルジェダイール氏は、競技の転向は挑戦だと語った。「短距離走は直線を走るだけ。数秒で、一気に走り切る、それだけ。ボート競技はより難しい。間違いなく短距離走より難しい。」と彼女は述べた。

またボートではこれまでの100メートルではなく、2000メートルを競うことになり、天候や水上のコンディションとも戦わなければならない。「実際、レースの多くのポイントでは、ただあきらめなければならない。特に水の上は非常に難しい。」

同じくスポーツをやっていた家族が彼女にとって一番のサポーターだという。「負けることが失敗ではない、挑戦をやめることが失敗だ。だから挑戦し続ける」と彼女は語った。

アブルジェダイール氏は「誰もが簡単なことだと思っている。でも多大な時間を費やし、多くの犠牲を払う。それがライフスタイルであり、趣味とは違うのです。」と述べた。週に6、7日、水上で1日2セッション、近くのジムで1セッションという厳しいスケジュールをこなす。

同氏のインタビューは、リヤドにあるアリーナ・フィットネス・イノベーションジムで行われた。

ボストンのノースイースタン大学で学んでいた頃、彼女は陸上競技部に所属していた。サウジアラビア陸上競技連盟は存在したが、当時、女性は参加していなかった。

競技の転向を決意し、連盟がないことを知った彼女は、仲間の選手たちとともに2019年にサウジアラビア・ボート連盟を設立した。それは「国際大会で国を代表することが重要だ」という思いからだった。ボート連盟は今や国内トップレベルの実績を誇る連盟だと彼女は言う。

オリンピックで100メートル走に出場したサウジアラビア初の女性アスリートとして、アブルジェダイール氏はスイスのローザンヌにあるオリンピック・ミュージアムにランニングウェアを寄付した。「博物館で自分のウェアが展示されているのを見るのは、正直、言葉で言い表せない気持ちでした。一人のオリンピック選手の物語というより、もっと大きな物語の中に自分がいるような気持でした。」と語った。

博物館では、ウサイン・ボルト氏やユスラ・マルディニ氏など有名なオリンピック選手のウェアと並んで、彼女のウェアが展示されている。アブルジェダイール氏は「とても誇らしい」と感じており、人々に博物館を訪れることを勧めている。

彼女がオリンピックで最もうれしかった瞬間のひとつは、2016年大会の開会式でサウジアラビア代表団がアナウンスされたときだった。「あの瞬間、私は本当にオリンピック選手なんだ、オリンピック選手として成功したんだと感じました。」

水上で過ごす以外に、アブルジェダイール氏はネオム(NEOM)にある世界レベルのスポーツ・エコシステム開発のアドバイザーも務めている。「この仕事は、サウジアラビア人アスリートの成長と成功に貢献できるでしょう」と彼女は述べた。「サウジアラビア女性として、一人の女性アスリートとして、果たす役割は、次の世代を鼓舞することでしょう。」

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