
東京外国語大学は金曜日、ウクライナ紛争から避難してきた人々への支援を強化するため、ウクライナ語の入門講座を開講した。
避難民を受け入れている自治体や企業の担当者を対象に、5月20日まで全6回、無料で開講する。
受講者は、日常生活や行政手続きで使われるフレーズや単語を学ぶ。授業はテレビ会議システムを使ってライブで行われる。
講師を務めるのは、ウクライナ語が専門の同大学名誉教授、中沢英彦氏だ。
金曜日に行われた第1回目の講座には約70名が参加し、ウクライナ語の表現や挨拶に使う言葉の発音やスペルなどを学んだ。
ウクライナから8人の避難民を受け入れた大分県南西部の別府市の職員は、「今日学んだフレーズを使って、彼らが日本での生活に慣れる手助けをし、日本語を教えてあげたい」と語った。
中沢名誉教授は、参加者のウクライナ語の上達に期待し、「6回の授業が終わっても、勉強を続けてほしい」と話した。
今後、自治体などからの要望があれば、オンデマンドでの開講も検討しているという。
入国管理局によると、ウクライナから日本に逃れてきた避難民は600人を超えるという。
時事通信