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最古級の大型魚竜化石発見=短期間で海に適応―都市大など

最古級の大型魚竜化石発見=短期間で海に適応―都市大など (AFP)
最古級の大型魚竜化石発見=短期間で海に適応―都市大など (AFP)
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10 May 2022 03:05:10 GMT9
10 May 2022 03:05:10 GMT9

東京都市大と国立科学博物館が参加する国際共同研究チームは10日までに、ロシア・ウラジオストクの南にある約2億4900万年前(三畳紀前期)の地層から、最古級の魚竜2個体の化石を発見したと発表した。うち1個体は、全長5メートルと推定され、原始的な魚竜としては最大級という。

魚竜は爬虫(はちゅう)類の仲間で、約2億5200万年前(ペルム紀末)に地球上の生物が大量絶滅した後、陸上から海に進出。三畳紀の間に大型化を遂げて海の生態系の頂点に君臨したが、白亜紀中期(約9400万年前)に絶滅した。

都市大の中島保寿准教授らは、国立科博の重田康成グループ長らが2006年と17年の調査で発見した脊椎動物の骨の化石を分析。原始的な魚竜2個体の化石であることが分かった。

このうち、背骨2点や肋骨(ろっこつ)などが見つかった1個体は体長約2.5メートルと推定された。上腕骨が見つかった1個体は、米ネバダ州の三畳紀中期(約2億4600万年前)の地層で見つかった巨大魚竜の上腕骨と類似しており、体長約5メートルと推定された。

いずれも現在のクジラのようにスポンジ状の軽い組織でできており、丈夫な骨で体を支える必要のない海中生活に適していたことも判明。中島准教授は「クジラが海に適応するのに1000万年ほどかかったことを考えると、(ペルム紀末の大量絶滅後の)300万年でここまで適応したのはずっと早い」と話している。

時事通信

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