
木原誠二官房副長官は15日のNHK番組で、日本が権益を保有するロシア極東の資源プロジェクト「サハリン1」「サハリン2」について「長期的に安価な安定供給を担ってきた。手放すことは国益にとってむしろマイナスだ」と述べ、撤退しない方針を強調した。
木原氏は「実際に権益を手放した時、ロシアが得れば高いお金で輸出されてしまう。(対ロ)制裁に参加していない第三国に渡ればそれらの国を利することになる」とも指摘した。
岸田文雄首相が表明したロシアからの石油輸入禁止に関しては「代替供給を安定的に確保できることが重要だ。時間的余裕を保ちながら段階的に対応していくので、(実現の)時期については明確に言えない」と語った。
時事通信