カルドン・アズハリ
東京:金曜日、オマーン・スルタン国政府から東京大学の中東地域研究センターに附属する、ムハンマド・ サウード・バフワーン中東研究文庫(UTCMES)に書籍が寄贈されたことを記念する式典が開催された。
式典には、モハメッド・アル・ブサイディ駐日オマーン大使、マナ・アルカシリ参事官、東京大学の森山工研究科長、高橋英海中東地域研究センター長などが出席した。
アル・ブサイディ大使は、故カブース・ビン・サイード国王がいかに教育と知識に重点を置き、国民を教育することに注力したかを振り返った。
「故カブース国王陛下は最初のスピーチで、教育と知識の重要性について話されました。現国王のハイサム・ビン・ターリク陛下もまた、教育と知識を優先する道を継承しています。オマーン政府は、私たちが行なっている研究を継続し、日本の研究者が利用できるように、この素晴らしいセンターに寄付をしました」
さらに大使は、両国が国交樹立50周年を迎える節目にあたり、このような記念行事に参加できて光栄だと付け加えた。
森山研究科長は、「オマーン・スルタン国政府からムハンマド・ サウード・バフワーン中東研究文庫に寄贈された、イバディズムとアラブ研究に関する貴重な書籍は、現在所蔵の4000冊に加え、非常に貴重なものになるでしょう。オマーン・スルタン国政府が、UTCMESに膨大な書籍を寄贈して下さったことを大変光栄に思います」と述べた。
また、「UTCMESは今年、国交樹立50周年を記念していくつかの学術行事を開催する予定です。この寄付を基に、本学と貴国立大学(スルタン・カブース大学)、その他オマーンの機関との活発な学術交流が、この間にさらに促進されることを期待しています」と森山研究科長は語った。
中東研究のためのバフワーン文庫は、駒場キャンパスに設立された最初の中東専門文庫で、オマーンの実業家ムハンマド・ サウード・バフワーン氏の寄付により、2018年に開館した。