リビア、ベンガジ:来月、洪水に見舞われた港湾都市デルナで、復興活動を支援するための国際会議が開催される。リビア東部に拠点を置く行政当局が22日に発表した。
9月10日、ハリケーンのような暴風雨が同地域を襲い、津波規模の鉄砲水がデルナの上流にある老朽化した2つのダムを決壊させた。
「政府は、10月10日にデルナで予定されている会議への、国際社会の参加を求めている。この会議では、都市の再建のための現代的で迅速なプロジェクトが紹介される予定だ」と、行政当局は声明で述べた。
会議は、「洪水の際に被害を受けたデルナ市や他の町の住民による要望に応えて」開催されると声明は述べた。
2011年のNATOの支援による蜂起で、長期にわたり独裁政権を維持したムアンマル・カダフィ大佐が倒され、殺害されて以来、リビアは分裂に苦しんできた。
首都トリポリでは国連が支援し、国際的に承認された政権がアブドゥルハミド・アル・ドバイバ首相によって運営されているが、東部では軍事指導者ハリファ・ハフタル氏が対立する政権を支えている。
洪水による公式の死者数は3300人以上だが、最終的な死者数ははるかに多くなると予想され、国際援助団体は最大で1万人が行方不明になっていると見積もっている。
国際移住機関(IOM)は21日、洪水によって4万3000人以上が避難したと発表した。
AFP