
インドネシアは水曜日、母国の日本において巨額の新型コロナ持続化給付金を政府からだまし取った計画の主犯格として指名手配されていた容疑者を強制送還したと、政府関係者が明らかにした。
先月逮捕された谷口光弘容疑者(47)は首都ジャカルタの移民管理局で報道陣の前に姿を現し、その後早朝の日本航空の便で東京に移送された。
日本国籍の谷口容疑者は数名の共犯者とともに、虚偽の申請を行い中小企業向けの新型コロナ持続化給付金9億6000万円(700万ドル)を不正に受給した疑いをもたれている。
政府関係者のダグラス・オルランド・アンドレアス・シマモラ氏は入管総局の事務所で記者会見を行い、日本人の谷口容疑者が成田空港に強制送還されたことを認めた。
「彼は滞在許可証を持っておらず、パスポートも日本政府によって失効されていたため、強制送還されました」とシマモラ氏は述べた。
「今後彼は入国禁止者のリストに記載されることになります」
スカルノ・ハッタ国際空港の入国管理局も報道陣への発表で、「MT」(容疑者のイニシャル)は「すでに強制送還された」と述べた。
谷口容疑者は6月7日、日本大使館に所在を特定され、日本政府よりパスポートを失効させられた後、スマトラ島にて地元警察と入管管理局の共同作戦によって逮捕された。
報道によれば谷口容疑者は、日本警察の捜査によって計画が発覚した数か月後の2020年10月にインドネシア入りした。
潜伏中の谷口容疑者は一時滞在ビザを使用し、インドネシアで外国人投資家として地元民の養魚場経営を支援する仕事に従事していた。共犯者とみられる人物を安心させるための資金集めが目的だったとみられている。
AFP通信