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海洋放出設備を認可=福島第1原発処理水―規制委

ただ、風評被害への懸念は根強く、実際の放出に当たっては地元漁業者らの理解が必要となる。(AFP)
ただ、風評被害への懸念は根強く、実際の放出に当たっては地元漁業者らの理解が必要となる。(AFP)
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22 Jul 2022 02:07:35 GMT9
22 Jul 2022 02:07:35 GMT9

東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出について、原子力規制委員会は22日、必要な設備などを盛り込んだ東電の計画を認可した。

東電は地元自治体の了承を得た上で、海底トンネルなど本体工事に着手し、2023年春までに放出に必要な設備を完成させる方針。ただ、風評被害への懸念は根強く、実際の放出に当たっては地元漁業者らの理解が必要となる。 

東電は昨年12月、規制委に海洋放出計画の認可を申請した。計画では、トリチウム濃度が国の基準値の40分の1未満になるよう海水で希釈し、新たに設置する海底トンネルを通じて約1キロ沖合に放出する。

規制委は5月、「海洋放出により、(同原発の)将来的なリスク低減が図られる」と評価。設備面のほか、放出前の処理水の放射能濃度分析や、異常時の緊急停止手順などの運用面も妥当とする審査書案を了承。その後、約1カ月間行われた一般からの意見募集では計1233件の意見が寄せられたが、規制委は大きな内容の変更につながるものはなかったと判断した。

福島第1原発では、1日当たり130トン(21年度)の放射能汚染水が発生。東電は、浄化後の処理水を保管するタンクが23年夏~秋ごろに満杯になる見通しを示している。

時事通信

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