
厚生労働省の専門部会は22日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種について、今秋以降にオミクロン株に対応した改良型で実施することを想定し、準備する方針を決めた。当面は2回以上接種を受けた高齢者などが対象。4回目を打った人にとっては5回目の接種となる。
60歳以上などに限っていた4回目接種については、18歳以上の全ての医療従事者や高齢者施設、障害者施設職員らに対象を拡大する方針も決定した。対象者は約800万人で、接種費用を公費で負担する「臨時接種」に位置付けた。
国内の新規感染者数は、オミクロン株の派生型「BA.5」への置き換わりなどで急増。4回目のワクチン接種は5月から始まったが、秋には接種から一定期間が過ぎ、効果が下がることが予想される。加えて現行のワクチンは、オミクロン株への効果が低下することが課題となっていた。
5回目で想定される改良型ワクチンは、米ファイザー社や米モデルナ社などが開発を進めており、秋にも実用化される見通し。
時事通信