アラブニュース・ジャパン
東京:林芳正外相は、岸田文雄首相が8月27日、28日にかけてチュニジアで開催予定の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に現段階では出席する予定であり、今後、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて判断することを明らかにした。
林氏は7月26日に外務省で開かれた定例記者会見でアラブニュース・ジャパンの質問に、「諸般の事情が許せば、岸田総理はチュニジアを訪問してTICAD8に出席する予定である」と述べた。
また新型コロナに加えて、ウクライナ情勢を受けた食料エネルギー価格の高騰などがアフリカの経済社会に甚大な影響を及ぼす中、今年のTICAD8は多くの課題に取り組むことになると指摘した。
さらに、「8 月のTICAD8では、こうした議論も踏まえて食料安全保障法の評価を含むアフリカの開発課題について議論し、ポストコロナも見据えたアフリカ開発の針路を示していく考えだ。本年 3 月に私が議長を務めたTICAD8閣僚会合においても、ウクライナ情勢がアフリカに及ぼす影響に対して、国際社会が協力する必要性を議論したところだ」と述べた。
日本政府は1993年より国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行、アフリカ連合委員会(AUC)が共同主催するTICAD会議を主導している。