
Khaldon Azhari、東京
中東における日本の外交的役割には制限があるが、安倍晋三首相が頻繁に中東を訪れることは「日本が中東地域の平和と安定に寄与し続けるというポジティブなメッセージを世界に発信する」ことだと、日本の元外務事務次官である齋木昭隆氏がアラブニュースに対して語った。
現在行われている安倍首相のサウジアラビア訪問に関するコメントの中で、齋木氏は、中東の平和と安定は世界経済にとって極めて重要だと言う。
オブザーバーによると、齋木氏の発言は日本が中東地域でもっと存在感を示す必要があるとの認識を示した日本の政治、経済界のリーダーらの見解と一致するという。
これは、昨今のイランをとりまく軍事的緊張や、日本政府内から中東訪問延期を求める声が複数あったにも関わらず、UAEやオマーンを含む中東諸国歴訪を決行するといった安倍首相による「大胆な」決断にも見て取れる。