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大九明子監督の『私をくいとめて』が第33回東京国際映画祭で観客賞を受賞

東京国際映画祭で観客賞を受賞した『私をくいとめて』のチーム。 (写真:ANJ)
東京国際映画祭で観客賞を受賞した『私をくいとめて』のチーム。 (写真:ANJ)
観客賞受賞後の、大九明子監督と主役を演じたのん。 (写真:ANJ)
観客賞受賞後の、大九明子監督と主役を演じたのん。 (写真:ANJ)
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10 Nov 2020 12:11:23 GMT9
10 Nov 2020 12:11:23 GMT9

Arab News Japan

東京:第33回東京国際映画祭(TIFF)は、作品上映にオンラインイベント「TIFFマスタークラス」「TIFFトークサロン」「アジア交流ラウンジ」を合わせて10日間にわたり開催され、11月9日閉幕した。

シネマズ六本木ヒルズで行われたクロージング・セレモニーにおいて、観客賞/東京都知事賞が発表された。

東京国際映画祭でワールドプレミアもしくはアジアンプレミアを飾った作品から構成される「TOKYOプレミア2020」部門32作から選ばれる観客賞/東京都知事賞には、日本の大九明子監督のロマンティックコメディ『私をくいとめて』が選ばれた。

セレモニーで、多羅尾光睦・東京都副知事は大九監督に東京都知事賞を授与し、小池百合子知事のコメントを代読した。「映画は国境や言語を超えて人々の共感を呼び相互理解を促すことができる媒体。世界がともに試練に立ち向かい社会が目まぐるしい変化をしているときこそ必要。東京都は今の難局を乗り越え、来年行われるスポーツと文化の祭典、東京2020を成功に導いてまいります」「大九明子監督、そしてキャスト、スタッフの皆様方、観客賞のご受賞誠におめでとうございます。今年新型コロナウイルスにより、我が国の芸術文化事業は大きな影響を受けました。今なおこの感染症との戦いは続いていますが、徹底した感染症対策の下、33回目となる本映画祭が開催されますことを嬉しく思います。映画は国境や言語を超えて、文化や魅力を伝え、あるいは人間の生きる姿を映しだし、多くの人の共感をよび人々の相互理解を生むことができる媒体です」

その後、同映画祭のクロージング作品として公式上映された『HOKUSAI』の製作チームから、橋本一監督、企画と脚本を手がけた河原れん、そして主人公・北斎の青年期と老年期をそれぞれ演じる柳楽優弥と田中泓が登壇した。

世界的にも評価の高い浮世絵師・葛飾北斎の生誕260周年を記念して制作されたこの映画は、北斎の芸術的創造における2つの重要な時期に焦点を当てている。まず、先見の明のある出版者に見いだされ、貧困から抜け出し、そして自身の自然界へのこだわりを追求していくよう励ましてもらえたこと。もうひとつは、1800年代初頭、北斎の晩年における江戸幕府による芸術と表現の自由への取り締まりとの戦いの時期である。

セレモニーの最後に、映画祭の安藤裕康チェアマン/フェスティバルディレクターは、コロナウイルス感染症への警戒の中で多くの観客が足を運んでくれたことに感謝の意を表し、シェイクスピアの言葉を引用して次のように述べた。「『終わりよければすべてよし』。(中略)来年もまた映画祭でお待ちしております」

安藤裕康チェアマンが映画祭の正式な閉幕を宣言した後、『HOKUSAI』のワールドプレミアとなる公式上映が行われた。

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