
厚生労働省は5日までに、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良型ワクチンについて、19日から米ファイザー製と米モデルナ製の計約3000万回分を全国に供給すると都道府県に通知した。高齢者らを対象とした4回目接種で優先的に使用される。
改良型ワクチンは、オミクロン株の派生型「BA.1」をベースに開発した「2価ワクチン」と呼ばれ、両社の承認申請に基づいて厚労省が審査を進めている。同省は優先接種の対象者数を約1500万人と見込んでいる。
厚労省によると、19日と26日の週にそれぞれ約1100万回分、10月3日の週に約800万回分が全国に配送される予定。内訳はファイザー製が約2800万回分、モデルナ製が約200万回分になるという。
改良型ワクチンを用いた追加接種について、厚労省は10月中旬から少なくとも2回目までを終えた12歳以上に対象を拡大する方針を固めている。
時事通信