
台風15号(タラス)による記録的大雨により、日本の中部地方では洪水や地滑りが発生し、2人が犠牲となった。台風が通過した日曜日も、数千人が断水や停電の影響を被っている。
土曜日、静岡県掛川市では土砂崩れで崩壊した家屋跡から、住人の男性の遺体が発見された。地元防災当局者がAFPに語った。
「別の男性が、(隣接する袋井市で土曜日)車で帰宅途中、河川増水のため運転が困難になり、徒歩で帰ろうとしたようだが、そのまま亡くなったものと思われる」とこの当局者は話した。
静岡県川根本町でも、乗用車が道路の真ん中にできた穴に転落し、男性1人が行方不明となっている他、3人が軽傷を負ったとも彼は明かした。
日本の気象庁によると、台風15号は金曜から土曜日にかけて太平洋岸近くを通過しながら日本中部に大きな被害をもたらした。静岡県の一部地域では24時間に400ミリ以上の降雨が観測された。
土曜日朝、台風は低気圧に変わって太平洋へと抜けた。
台風による大雨で、静岡県の人里離れた山間部を含め、各地で土砂崩れが発生したため、いくつかの送電塔が倒壊し、土曜日には12万もの世帯が停電を経験した。
地域の電力会社、中部電力によると、日曜日午後の時点で、静岡県と隣の岐阜県の2,910世帯で停電が続いている。
中部電力は「土砂崩れのために道路が通行止めになり、復旧作業員が向かうことのできない地域に関しては、土砂崩れの状況を確認しながら作業を進める予定です」としている。
取水口が流木で塞がれたため、静岡県内では約5万5千世帯で断水が起きた。
自治体職員が海上保安庁と協力して、住民に飲み水を配布している。
「現在、給水口から障害物を取り除く作業中ですが、復旧がいつになるかは、お答えできない状況です」と日曜日朝の声明で、地元自治体は述べた。
日本は毎年夏から秋にかけて、深刻な台風被害に見舞われる。
先週末には、台風14号(ナンマドル)が日本の南西部を直撃し、死者4名、負傷者147名の被害を出した。
AFP