
アルウラ:日本の安倍晋三総理大臣は1月13日(月)、アラビア湾岸諸国のリーダーらと協働して中東で高まる緊張状態への平和的解決方法を見極めていきたいと述べた。
安倍首相は、中東訪問における二番目の目的地であるアラブ首長国連邦へ発つ前に記者会見を行い、彼とムハンマド・ビン・サルマーン皇太子は、現在の緊張状態の深刻化をなんとしても回避しなければならないということで合意したという。
「我々はこの機を逃さずに彼らと協力して中東の緊張状態を最小限に抑えるための平和的解決策を見出すことが重要です」と安倍首相は述べた。「これらの外交努力を今後も継続し、中東諸国との友好関係を強めていきたいと考えています」
安倍首相の会見は、サウジアラビアが観光向けに公開を予定しているサウジ中央部の古代遺跡アルウラで行われた。
「長い歴史を通じてサウジアラビアが大切に保存してきた伝統と古代文化を体験いたしました」と安倍首相は述べた。
12日(日)、安倍首相はアルウラのベドウィンテント内でムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と晩餐を共にした。
安倍首相は11日(土)にサウジアラビアに到着したが、ちょうどその頃、米国とイランの全面戦争が危ぶまれており、イランがすでに同国最大級の権力者であったガーセム・ソレイマニ司令官殺害への報復を開始し始めていた。
安倍首相は12日(日)に、サルマーン国王並びにムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と同地域の緊張状態について会談を行ったと言う。
「ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と私は、状況の深刻化をなんとしても回避しなければならないということで合意しました。関係者全てが全力で外交努力を行い、同地域が直面している緊張を緩和する必要があります」と安倍首相は述べた。
さらに彼は、日本の船の安全を保障するため、アラビア海陸双方の援助を送って中東への支援を行ったとも述べている。
安倍首相は13日(月)にアラブ首長国連邦入りし、アブダビのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子と会談後、オマーンへ向かうことになっている。