アラブニュース

リヤド：尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領のサウジアラビア訪問を終え、23日にサウジアラビアと韓国が共同声明を発表した。

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子との会談において両者は、最近の地域および世界の情勢に加え、両国間の協調と関係を強化する方法について話し合った。

韓国は、サウジアラビアが2034年ワールドカップの開催国に立候補したことを歓迎し、同国の組織力とスポーツイベント分野における高度な能力への信頼を表明した。

両者は、両国の外交関係樹立60周年の節目に行われた、2022年11月18日の皇太子の韓国訪問に続くポジティブな成果を称賛した。

韓国大統領は、サウジ・ビジョン2030への支援を再度表明し、皇太子のリーダーシップのもとでこのビジョンによって実現された顕著な進歩を褒め称えた。

両者は、サウジ・ビジョン2030の目標達成において、サウジ・韓国共同ビジョン2030委員会（Saudi-Korean Joint Vision 2030 Committee）が果たす極めて重要な役割を高く評価した。

また、1962年の関係樹立以来、相互貿易が400倍に成長したことを歓迎した。

両国は、水素・スマートシティ・未来型交通手段・新興企業への投資拡大の機会について協議することに合意した。

両国はまた、サウジアラビア東部地域に建設中の2024年6月に完成予定の造船所に加えて、韓国企業とサウジサウジアラビアの公的投資基金（PIF）による共同事業によって、サウジアラビアに自動車組立工場を設立する契約を歓迎した。

昨年ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が韓国を訪問した際に、サウジベンチャー投資カンパニー（SVC）と韓国ベンチャー投資コーポレーション（KVIC）の間で締結された契約の後続措置として、2023年6月に1億6,000万ドル規模の共同ファンドが設立されたことを、両者は歓迎した。

サウジアラビアは、韓国が提案した脱炭素化同盟を歓迎した。

韓国側も、サウジアラビアによるサウジおよび中東グリーン・イニシアティブの立ち上げを歓迎した。

サウジアラビアと韓国は、外交・一般・公用パスポートの所持者に対する短期滞在ビザ要件の相互免除に関する協定締結を歓迎した。

イスラエル・パレスチナ紛争に関して、両国はあらゆる形の市民を標的とする行為に対する拒絶を改めて表明した。

両国は、国際法および国際人道法に従って市民を保護することの重要性を強調し、至急に障害なしで人道援助を市民に届けるために、国際社会と協力することで合意した。
 
両国は、紛争のさらなる激化を防ぐ取り組みを強化することの重要性を強調するとともに、パレスチナ問題への政治的解決策を見つけ、二国家解決に基づく永続的な平和を実現することの必要性を強調した。

韓国は、アラブ和平イニシアティブを含む、この問題に関するサウジアラビアの指導者の取り組みに感謝を表明した。