
岸田文雄首相は3日午前、政府が東京都内で開催した「国際女性会議WAW!」であいさつし、「女性の経済的自立は『新しい資本主義』の中核だ」と述べ、女性活躍の推進などに引き続き取り組む考えを強調した。女性の視点を政策や制度に反映させる重要性も訴えた。
首相はロシアによるウクライナ侵攻に触れ、「女性に対する性的暴力等、ロシア兵による数え切れない蛮行も報告されている」と指摘。国際協力機構(JICA)や国連女性機関「UNウィメン」などを通じ、「日本は世界の女性一人ひとりに目を向け、人権の保護と能力向上に取り組む」と語った。「ジェンダーの取り組みにより多くの男性を関与させるよう主導する」との考えも示した。
国際女性会議は安倍政権が掲げた女性活躍推進の一環で、2014年に初めて開催された。政治やビジネスなど各界の女性リーダーが世界から集まり、女性が輝く社会に向けた方策について議論。今回は第6回で、新型コロナウイルスの感染拡大のため約3年ぶりの開催となった。
時事通信