
岸田文雄首相は11日、鼻茸(はなたけ)を伴う慢性副鼻腔(びくう)炎のため、内視鏡による手術を東京都内の病院で受ける。同日中に退院する。手術は全身麻酔下で行うため、その間は松野博一官房長官が首相の臨時代理を務める。首相は週明けの13日に公務へ復帰する。
松野氏が10日の記者会見で発表した。首相の状態について、松野氏は「慢性的な鼻づまりなどの症状がある」と説明。術後には複数回の検査通院を行うことも明らかにした。
首相は視察先の埼玉県戸田市で「鼻づまりを感じて薬をもらっていたが、万全を期すため、内視鏡による手術を受け、体調を完全にしたい」と記者団に語った。
内閣法9条は首相の臨時代理について、首相に事故のあるとき、首相が欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行うと規定している。
首相の臨時代理は、昨年8月の第2次岸田改造内閣発足の際、(1)松野氏(2)高市早苗経済安全保障担当相(3)林芳正外相(4)鈴木俊一財務相(5)河野太郎デジタル相―の順とした。
松野氏は「危機管理対応も含め、業務継続には万全を期したい」と語った。
時事通信