ロサンゼルス時事: 米音楽界最高の栄誉とされる第65回グラミー賞の授賞式が5日(日本時間6日午前)開かれ、作編曲家の宅見将典さん(44)のアルバム「SAKURA」が、最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞を受賞した。三味線など日本の伝統楽器を使った楽曲が評価された。宅見さんは過去にも参加作品が同賞にノミネートされているが、今回が初受賞となる。
大阪府出身。ロックバンド「siren」の活動を経て、ソロでEXILEやDA PUMPなどへの楽曲提供やプロデュースを手掛けてきた。米ロックバンド、ミスター・ビッグの一員エリック・マーティンのソロ作のサウンドプロデュースなども担当した。歌手の故西城秀樹さんのおいとしても知られる。
受賞作は昨年9月に「Masa Takumi」名義で発表した。宅見さんは授賞式で「何が起きたんだ。言葉もないよ」と驚きながら家族らへの感謝を語った。その後、事務所を通じて「今、世界中でたくさんの悲しい出来事が起こっています。そんな中、誰もが持つそれぞれの心の中にある美しい花を咲かせてほしいと願ってこの作品を作曲しました」とのコメントを発表した。
このほか、パーカッショニストの小川慶太さん(40)が参加したスナーキー・パピーのアルバム「エンパイア・セントラル」が、最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞に輝いた。
時事通信