• イエメンの紛争が激化する状況で米英の当局が密輸の取り締まりを強化する中、不安定なアラビア湾の海域でまた新たに密輸が阻止された。

ドバイ：米海軍は日曜、昨年イエメンへの武器密輸中に捕まった船舶がオマーン湾で爆発物の製作に使用される肥料を輸送しているところを拿捕したと発表した。英海軍は同海域で1,041キログラムの違法薬物を押収したことを発表した。

イエメンの紛争が激化し、この地域で違法薬物の取引が行われる状況で米英の当局が密輸の取り締まりを強化する中、不安定なアラビア湾の海域でまた新たに密輸が阻止された。

米海軍の中東を拠点とする第5艦隊は、先週火曜に同艦隊のミサイル駆逐艦コールと巡視船が、イランから武器の海上密輸に多用されるルートを通って戦争で荒廃したイエメンに向かう無国籍の漁業用帆船を停止させて捜索したことを発表した。米軍は手製の即席爆発装置の主要材料として知られる尿素肥料40トンが船内に隠されているのを発見した。

当局によると、この船は以前にもソマリア沖で拿捕されており、昨年数千のアサルトライフルやロケットランチャーなどの武器を積載しているのが発見された。国連の専門家らは、このような技術的特性をそなえた兵器はおそらくフーシ派反乱軍を支援するイランからのものだと言う。米海軍は船、積み荷、イエメン人乗組員を今週初めにイエメンの沿岸警備隊に引き渡した。

イエメンには、何年も続く戦争の間に管理の行き届かない港から密輸された小火器があふれている。2015以来、イランが支援するフーシ派反乱軍はサウジアラビア主導の連合軍と国の支配をめぐって戦いを続けている。イランは政治的には反乱軍を支援するとしながらも、証拠があるにもかかわらず、武器の供給については否定している。

密輸された兵器は、7年におよぶ戦争においてフーシ派がサウジ主導の連合軍に対して優位に立つ助けとなっている。和平調停に向けた国際的な取り組みが停滞する中、フーシ派が犯行を認めているアラブ首長国連邦のアブダビで死傷者を出したドローン攻撃に続いて、この1週間で攻撃が著しく激化している。

また、英海軍の船が1月15日にオマーン湾を航行中の船舶からおよそ2600万ドル相当の大量の違法薬物を押収したことを、日曜に関係者が明らかにした。

軍艦モントローズは663キログラムのヘロイン、87キログラムのメタンフェタミン、291キログラムのハシシとマリファナを押収したと、合同海事特別部隊が声明を出した。

AFP