
東北地方南部と東・西日本では10日午前、前線を伴う低気圧が九州付近から東北東へ進んだ影響で雪や雨が降った。
低気圧は11日未明にかけ、本州南岸を通過する見込み。気象庁は関東甲信と静岡、宮城、福島各県では大雪になる所があるとして、交通の障害に警戒し、雪崩や電線などへの着雪に注意するよう呼び掛けた。
東京都の伊豆・小笠原諸島を除く全域のほか、埼玉、長野両県の大半と山梨県には大雪警報を発表した。
国土交通省は大雪になった地域では不要不急の外出を控え、車を運転する場合は冬用タイヤやチェーンの装着を徹底するよう呼び掛けている。
首都高速道路は中央環状線など一部を通行止めにした。羽田空港発着の航空便は日本航空が32便、全日空が18便欠航し、それぞれ約3600人、約2500人が影響を受けた。
10日午前11時の積雪は、甲府市で7センチ、宇都宮市、前橋市、さいたま市で1センチを観測した。
関東甲信で11日正午までの24時間に予想される降雪量は多い所で、関東北部山地40センチ、甲信30センチ、関東北部平地と埼玉・秩父、東京・多摩、神奈川・箱根20センチ、関東南部平地12センチ、東京23区10センチ。
時事通信