
30日午後3時25分ごろ、北海道占冠村にあるトマムスキー場付近で雪崩が発生し、スキーをしていたフランス人の男女8人が巻き込まれた。うち7人は自力で脱出したが、残る男性1人は心肺停止状態とみられ、道警などが救助を急いでいる。
道警によると、8人は男性6人、女性2人のグループ。スキー場のゲレンデから離れた山中で、コース外を滑るバックカントリースキーをしていたところ、雪崩に巻き込まれた。雪崩の規模は幅数メートル、長さ50メートルほどとみられる。
7人は自力で下山し、無事保護された。道警などは二次災害の恐れから、男性の同日中の救助を断念。31日朝から活動を再開する。
同スキー場を運営する「星野リゾートトマム」によると、周辺は朝から強い吹雪で、ゴンドラを終日運休にしていた。気象庁によると、占冠村は30日朝から北寄りの風が吹き、午後3時時点の風速は4.1メートルで、気温はマイナス0.2度、積雪は35センチだった。
時事通信社