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日本の裁判所、数十年来の死刑囚の再審を命じる

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13 Mar 2023 06:03:32 GMT9
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東京:東京高等裁判所は3月13日、60年近く前に殺人の罪で有罪が確定して依頼、世界で最も長く死刑囚として収容されている87歳の元ボクサーの再審請求を命じた。

短い審理を終えた袴田巌氏の弁護団は裁判所を後にし、「再審」と書かれた横断幕を広げた。支持者たちは「袴田を今すぐ解放せよ」と声を上げた。

袴田氏の支援活動に精力的に取り組んできた妹の秀子氏は、「57年間、待ち望んでいましたが、ついにこの日が来ました」と述べた。

袴田氏は50年近く死刑囚として過ごし、世界最長の死刑囚と認定されたが、その後下級審が再審を命じ、審理が行われる間釈放されている。

同氏は1968年、上司とその妻、10代の子供2人を強盗殺人した罪で死刑判決を受けている

当初は否認していたが、警察の取り調べを受け自白した。その後、取調べ中に殴打されるなどの暴行を受けたと主張している。

自白を撤回しようとしたが認められず、1980年に最高裁判所で判決が確定した。

2014年、静岡地裁は、捜査員が証拠を捏造した可能性があると判断し、再審を認めた。

しかし4年後、東京高裁が下級審の判決を覆したことで、裁判は最高裁に上告された。

最高裁は2020年、東京高裁に審理を差し戻す判決を下した。

犯行から1年以上経ってから発見された血のついた衣服一式が、有罪判決を導くために使用された重要な証拠のひとつとなった。

袴田氏の支援者は、発見された服は彼のサイズに合っておらず、また付着した血痕は時間の経過に対して鮮明すぎると述べている。

DNA鑑定では、袴田氏と衣服および血痕の間に関連はないとされたが、高裁は鑑定方法に問題があるとして認めなかった。

日本は、米国を除く主要な先進民主主義国で唯一死刑を維持している国であり、いまだに国民の幅広い支持を得ている。死刑が争点となることは稀である。

支援者によると、50年近く拘留された上、そのほとんどを独房で常に死刑執行の脅威が迫っている中で過ごしたため、袴田氏の精神的な負担は大きかったという。

同氏は2018年、AFPの取材に対し「毎日、試合をしている」気分だと語った。

AFP

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