• サウジアラビアのサルマン国王人道援助救援センター（KSrelief）チームが、サウジからガザへの救助物資輸送について協議するためWHO地域ディレクターと会談
• エアブリッジに加えて、KSreliefはシーブリッジ運用の可能性を検討している

ラシッド・ハッサン

リヤド：ガザのパレスチナ人を支援するサウジ初の救援飛行機が9日、リヤドのキング・ハーリド国際空港を出発。包囲された領土への輸送準備のため、エジプトのエル・アリシュ国際空港へ向かった。

この飛行機は、サウジで支持を得た活動の一環として、ガザ地区のパレスチナ人を支援するための救援物資と避難所用資材35トンを運んでいる。

王立裁判所の顧問であり、KSreliefの総括でもあるアブドゥラー・アル・ラビーア博士は次のように述べた。「このエアブリッジは今後数日間にわたって続きます。KSreliefは、物資到着の必要性とスピードに応じてシーブリッジ運用の可能性を検討しています。この活動は、さまざまな危機や苦難がある中で兄弟のような友好的な国々に支援の手を差し伸べるという王国が担う人道的役割を強調し、王国とパレスチナを結ぶ兄弟関係の深さと強い絆を体現するものです」

一方でKSreliefチームは、多くの機関や組織との調整会議をカイロで開催し、ガザ地区へのサウジの援助物資の輸送について協議した。

KSreliefチームはエジプト赤新月社事務局長のラミ・アル・ナジール博士と会談した。両者は、ガザで被害を受けている人々までラファの検問所経由で人道支援と救援物資を届ける方法について話し合った。

またKSreliefチームは、世界保健機関（WHO）の東地中海地域ディレクターであるアーメッド・アル・マンダーリ博士とも9日にカイロで会談し、ガザへのサウジ援助物資の輸送について話し合った。

KSreliefメディアセンターがアラブニュースに語ったところによると、彼らは、イスラエルの包囲の影響を受けているパレスチナ人の苦しみを和らげるための医療の提供や医療施設への支援方法を話し合ったことに加え、ガザで起こっている人道的危機と差し迫った救援ニーズを議論したという。

ガザ地区で医療支援を届ける仕組みや、パレスチナ地域の衛生状態改善のパートナーシップおよび協力の分野についても議論された。

アル・マンダーリ博士は、世界中で支援を必要としている人々を支援するためにKSreliefが提供する複数のプログラムとプロジェクトを賞賛した。

また、ガザ地区のパレスチナ人支援に対するサウジアラビアの熱意がうかがえる、援助物資の輸送についての同センターのプロ意識に感謝の意を表明した。