東京:70年以上ぶりに国産捕鯨母船を建造した日本政府は木曜日、南極海へ捕鯨船を派遣する計画はないと発表した。
75億円(4,800万ドル)の「関係鯨丸」は、2ヶ月足らず前に竣工し、航続距離は7,000海里。
「この船は南極海まで行けるように設計されています。しかし、商業捕鯨に従事している限り、南極海には行きません」と、共同船舶の所英樹社長は、長い航海には多額の費用がかかることを理由に語った。
木曜日に東京に寄港した国内唯一の捕鯨母船は、北日本沖での初捕鯨に向かう途中だった。
しかし、政府が命じれば、クジラを捜索するドローンを搭載する全長112.6メートル(369フィート)の関鯨丸を南極海へ派遣する用意があると付け加えた。
「もし日本が食糧危機に陥り、政府から何が何でもタンパク質を確保せよとの命令が下れば、私たちは準備万端です」と彼は述べた。
鯨肉を食べることは自国の文化の一部だと言う日本は、国際捕鯨委員会が商業捕鯨を許可するよう長い間運動してきたが、成功しなかった。
この島国は2019年に国際機関から脱退し、領海と排他的経済水域で商業捕鯨を再開した。
政府は現在、大型のナガスクジラを商業捕鯨種リストに加えることを計画しており、関鯨丸はそのような大型のクジラ、体重70トンものクジラを乗船させることが可能で、動物愛護団体を憂慮させている。
ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルの野生生物プログラム・ディレクターであるアダム・ペイマン氏はメディアリリースの中で、「この壮大な海の巨人を殺すことに、栄養学的、科学的、道徳的な正当性はない。鯨を殺すのではなく、保護することが急務である今、関鯨丸の進水は凍りつくような光景である」とコメントした。
ロイター