東京:日本の主要捕鯨会社は、約50年ぶりに捕獲されたナガスクジラの画像を公開した。
ノルウェー、アイスランドとともに商業捕鯨を行う3カ国のうちのひとつである日本は、今年、すでにミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラを含む捕獲リストにナガスクジラを加えた。
ナガスクジラはシロナガスクジラに次いで世界で2番目に大きな動物である。
水曜日にAFPに提供された映像には、日本の新しい捕鯨「母船」に引き揚げられたナガスクジラの死骸の横で、解体用の大きなナイフを構える作業員の姿が映っている。
ナガスクジラは国際自然保護連合によって 「脆弱 」とみなされており、日本が捕獲を決定したことは自然保護団体を憂慮させた。
日本の商業捕鯨におけるナガスクジラの捕獲は1976年以来、ほぼ半世紀ぶりとなる。
AFP通信によると、8月1日に小型船によって捕獲されたオスのクジラは、体長19.61メートル、体重55トン以上だったという。その後、さらに4匹が捕獲されている。
5月に進水した9,300トンの母船である勘解由丸の乗組員は、死骸を解体し、後で日本で消費するために船内で冷凍コンテナに肉を保存した。
先週札幌で開催されたビジネス展示会では、このナガスクジラの肉の一部が振る舞われ、ある卸売業者は地元メディアに「臭みもなく美味しかった。鯨肉に対する印象が変わった」と地元メディアに語った。
捕鯨会社は金曜日にも東京で試食会を予定している。
日本は何世紀にもわたってクジラを捕獲しており、その肉は第二次世界大戦後の数年間、重要なタンパク源だった。
国際捕鯨委員会(IWC)が商業捕鯨を一時停止した後も「科学的」目的で捕鯨は続けられ、南極海や北太平洋で数百頭(ナガスクジラ数頭を含む)が殺された。
しかし、国際的な評判を落とすような緊張状態が何年も続いた後、日本は2019年にIWCを脱退し、領海と排他的経済水域(EEZ)内での商業捕鯨を再開した。
政府は今年、領海と排他的経済水域で推定19,299頭のナガスクジラのうち59頭を含む、持続可能な数としている376頭までの捕鯨を許可した。
一方日本は、7月にグリーンランドで拘束されたアメリカ系カナダ人の反捕鯨活動家ポール・ワトソン氏(73)の身柄引き渡しを求めている。
ワトソン氏はシーシェパードの共同設立者であり、そのメンバーは2000年代から2010年代にかけて日本の捕鯨船と洋上でいたちごっこをしていた。
彼の新しい組織であるキャプテン・ポール・ワトソン財団によると、ワトソン氏が逮捕されたとき、彼の船は関鯨丸を妨害するために向かっていた。
AFP