北京:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は木曜日、国際社会に対し、ガザ地区のパレスチナ人が戦禍に見舞われた地域から強制移住させられないよう求めた。
「国際社会に対し、ガザ地区への長期的な人道支援を直ちに提供し、イスラエルによる包囲を終わらせるよう求める」と、エルシーシ大統領は北京で開かれたアラブ首脳と中国政府高官のフォーラムで語った。
彼はまた、国際社会に対し、パレスチナ人を強制的に自分たちの土地から脱出させようとするいかなる試みも止めるよう求めた。
中国は今週、エルシーシ氏と他のアラブ指導者数人を招いてフォーラムを開催しており、そこではガザでの戦争についての議論が期待されていた。
イスラエル軍が水曜日、ガザ地区とエジプトの国境沿いの戦略的なフィラデルフィア回廊を「作戦統制」したと発表した後のエルシーシ氏のコメントである。
この回廊はガザとエジプトの間の緩衝地帯として機能しており、イスラエル軍は2005年にガザ地区から撤退するまでパトロールしていた。
イスラエル軍が5月7日にエジプトとのラファ検問所を制圧し、ガザ地区最南部への地上攻撃を開始してから数週間後のことだ。
エルシーシ氏は木曜日、「パレスチナの大義に対する包括的なアプローチなしには地域の平和と安定への道はない」と述べた。
彼は、「2国家解決への真剣かつ即時のコミットメントと、パレスチナ人の独立国家への正当な権利の承認」を求めた。
ガザ戦争は、ハマスが10月7日にイスラエル南部を攻撃したことに端を発し、イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によれば、民間人を中心に1,189人が死亡した。
また、武装勢力は252人の人質を取り、そのうち121人がガザに残っている。
ハマスが統治するガザでは、イスラエルの報復攻撃により、少なくとも3万6171人が死亡している。
AFP