
東京: 東京都の小池百合子知事は2日、新型コロナウイルスの拡大を防ぐため、手洗いとマスク着用を住民に呼び掛けた。新型コロナウイルスには世界中で数千人が感染しており、都は2020年のオリンピック開催に向けて準備を進めている。
都知事は、「これは私が非常に心配していることの一つです」と、今夏にバレーボールと車椅子バスケットボールの試合が行われる都内の1万5000人収容の体育館の完成披露式典の際に話した。
日本政府は1日、感染拡大への対応を強化し、コロナウイルスを「指定伝染病」に分類し、強制入院や治療費への公費の使用などの対応を許可した。
都知事は現在、地方や国の当局と協力し、ウイルスの監視方法や、市民を守るための感染拡大への対策を実施している、と話した。
中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染拡大を受け、主催者は、ボクシングやバドミントンなど中国で開催予定の五輪予選を中止した。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、この問題に関する最近の問い合わせに対し、「感染症対策は、安全・安心な大会を開催するための重要な施策だ」という声明を出し、当局との協力を約束した。
開催に影を落としたのは、国際パラリンピック委員会(IPC)の発表だった。同委員会は1月31日、国際的な組織が選手のクラス分けのプロセスを改善しなければ、車椅子バスケットボールを実施競技から除外することもありうる、と発表した。
IPCによると、国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)は、「適格となる障害」をIPC総会で合意された規定一覧とは異なる形で設定したという。
都知事は、「車いすバスケは人気の種目です」と述べ、協議して行き詰まりを解決する努力をするよう関係者に求めた。
有明アリーナでの完成披露式典では、日本のバレーボールチームと車椅子バスケットボールチームによるプレゼンテーションが行われた。高級な木材と反り返った屋根が特徴で、室内スペースを削減し、空調と照明を節約する。
同施設は、高齢者や障がいのある人、小さい子供を連れた親、盲導犬を連れている人が利用できるようにも設計されている、と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は述べた。
ロイター