
韓国と日本が発表したところによると、北朝鮮は13日、中距離以上の弾道ミサイルを発射し、北日本では住民に避難指示が出されたが、後に危険がないことが判明した。
日本政府は、ミサイルが近くに落下しないことが判明したため、北海道に発令した警報を訂正した。
韓国軍は、ミサイルは約1,000km(620マイル)飛行したとし、「重大な挑発行為」だと述べた。ミサイルの最大高度は公表されていない。
今回の発射を受け、日本の岸田文雄首相は国家安全保障会議を開催すると述べた。
ホワイトハウスは声明で、米国は「北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射実験を強く非難する」と述べた。
日本の浜田靖一防衛大臣は、ミサイルは高い角度で東に向かって発射されたようであり、日本の領土に落下しなかったと発表し、防衛省が発射の詳細について分析していると述べた。
日本の海上保安庁は、ミサイルは北朝鮮の東の海上に落下したと発表した。浜田大臣は、ミサイルが日本の排他的経済水域の上空を通過したかどうかは確認できていないと述べた。
緊急警報システム「Jアラート」については、以前から問題が指摘されている。
10月には、ミサイルが日本上空を通過した際に避難指示が出されたが、発令が遅すぎたため、ほとんどの人はミサイルが太平洋に落下するまで気づかなかった。
その1か月後には、ミサイルが日本上空を通過したとの誤報が出た。
13日、ある学生はNHKの取材に対し、警報の発令によって北海道の駅では一瞬、緊張が走ったと述べた。
匿名のこの男子生徒はNHKに対し、「電車の中は一瞬パニックになったが、駅員が落ち着くよう呼びかけ、乗客は冷静さを取り戻した」と語った。
発射は、北朝鮮の金正恩総書記が、米国による侵略の動きに対抗するため、「より実践的で攻撃的」な方法で戦争抑止力を強化するよう呼びかけた数日後のことだった。
北朝鮮による一連のミサイル発射実験を非難する一方で、米国は会談の開催を改めて提案した。
米国家安全保障会議のエイドリアン・ワトソン報道官は声明で、「外交の扉は閉じていないが、北朝鮮政府は直ちに不安定化をもたらす行動を停止し、代わりに外交的手段を選択しなければならない」と述べた。
韓国の放送局YTNは軍関係者の話として、今回の発射実験に使用されたのは、最近の北朝鮮の軍事パレードで展示された新しい兵器システムのようだと述べた。
韓国軍は発射されたミサイルの軌道と射程を分析しており、固体燃料ミサイルの可能性も排除していない。
北朝鮮は、保管や輸送が容易で、警告や準備時間をほぼ必要とせずに発射できる、固体燃料ミサイルの増産に取り組んでいる。
韓国の合同参謀本部によると、ミサイルは午前7時23分(グリニッジ標準時で水曜日の22時23分)に平壌付近から発射された。
韓国軍は、厳戒態勢にあり、米国と緊密に連携していると述べた。
北朝鮮は、米韓両軍が最近行った合同軍事演習を緊張を高めるものと非難し、ここ数か月、兵器実験を増やしている。
ロイター