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魚の鮮度「見える化」=輸出強化へ制度整備―農水省

魚の鮮度「見える化」=輸出強化へ制度整備―農水省 (Shutterstock)
魚の鮮度「見える化」=輸出強化へ制度整備―農水省 (Shutterstock)
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07 Mar 2022 02:03:52 GMT9
07 Mar 2022 02:03:52 GMT9

農林水産省は、類の鮮度を「見える化」する新たな試験方法を日本農林規格(JAS)で制度化する。海外でなじみのない日本の品質保持技術に対する理解を深めてもらうことで、輸出品の競争力強化につなげたい考え。月内に公示する方向だ。

海外では、水産物の鮮度を見た目で評価することが主流となっている。一方、日本では鮮度維持に有効な「活け締め」という技術が広く使われてきた。この手法は血抜きのために刃物で傷を付けることもある。海外では傷が付いたの取り扱いは敬遠されがちなので、農水省は輸出拡大の妨げになっているとみていた。

農水省は輸出拡大に向けて海外の懸念を払拭(ふっしょく)するため、類の鮮度を測る統一的な試験方法を規定する。鮮度を示す数値は類によって異なるが、これをデータ化することで類ごとに新鮮な期間が簡単に見分けられるようにする。たとえ活け締めを行っての表面に傷が付いていても、数値で実際には新鮮ということをアピールしやすくなり、販売促進が期待できるという。

生鮮水産物の輸出は増加傾向にあり、農水省によると2012年の1198億円から21年には2335億円へ伸長した。重点品目に指定するブリやタイなどが好調だ。

政府は農林水産物・食品の輸出額を30年に5兆円へ拡大する目標を掲げており、鮮については鮮度の「見える化」を通じて販路をアジアや欧州地域に広げようとしている。

時事通信

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