日本は「草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)」を通して、レバノンのダフル・エル・アフマールにある進歩的女性連合(UPW)の診療所の血液検査室に高度医療機器を提供した。
この支援により、ラシャーヤの約2400人の恵まれない患者たちが安価で正確な血液検査を受けられるようになる。
4月28日、UPW診療所への機器設置完了を記念する式典が開かれ、馬越正之・駐レバノン日本大使、ワエル・アブー・ファウル議員、UPWのマナル・サイード代表が出席した。
式典は日本とレバノンの国歌と共に始まった。続いて馬越大使、アブー・ファウル議員、サイード代表が祝辞を述べ、診療所の見学が行われた。
馬越大使はスピーチの中で、一次予防医療への投資の重要性を強調し、このプロジェクトは正しい方向への一歩であるとしたうえで、レバノンの最も喫緊のニーズの支援に対する日本のコミットメントを再確認した。
アブー・ファウル議員は、危機的な時期に惜しみない支援を提供してくれた日本に感謝を表明し、このプロジェクトの意義を強調したうえで、日本とのさらなる協力に期待すると述べた。
サイード代表も日本への感謝を表明したうえで、このプロジェクトは基礎的な医療サービスを受ける人々の権利の確保や地域保健の向上に貢献するものだと述べた。
日本とレバノンの二国間関係は、レバノンの最も喫緊のニーズの支援に対する日本の確固たるコミットメントに示されている。プロジェクトの完了を祝して開かれたこの式典は、両国のパートナーシップの象徴となるとともに、国際協力が地域社会に与え得る好ましい影響を強調するものとなった。