
5日午後に日本の中部が強い地震に見舞われ、関係機関が犠牲者や被害について調べている。津波の可能性は報告されていない。
松野博一官房長官は記者会見で、関係機関が人命第一で犠牲者の有無を調べていると述べた。建物への被害が報告されているが、詳細は確認中だという。
アメリカ地質調査所の地震情報センターによると、午後2時42分、日本の本島である本州の中西部の沿岸に近い石川県でM(マグニチュード)6.3の地震が発生した。日本の気象庁は当初、推定でM6.3としていたが、その後6.5に修正した。震源の深さは約12kmとしている。
消防庁は、能登半島の北端にある珠洲市で2人負傷の報告があったと発表した。1人ははしごから落下して心肺停止状態で、もう1人は倒れた棚で怪我をした模様。
日本の報道においては、心臓が停止していても医師が正式に死亡を宣言しない限り死者とみなさない。
これとは別に倒壊した建物から2人が救出され、つまずいて負傷した人物の報告もあったと消防庁は述べている。
官房長官によると、同地域にある大きな原子力施設2か所に問題はないという。
JR東日本は、地震に襲われた石川県の金沢と東京とを結ぶ新幹線が安全確認のために一時停止したが、運行を再開したと発表した。一部遅れが出ているという。
日本は世界の中で最も地震が多い国の1つだ。北東部で2011年に起きた地震では壊滅的な津波が発生し、原子力発電所がメルトダウンに陥った。その影響は今でも続いている。
AP