先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)のための訪日を終えたウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間21日夜、通信アプリ「テレグラム」に「ありがとう日本」「ありがとう広島」と記し、岸田文雄首相と日本国民に謝意を示した。帰国便搭乗後に投稿したとみられる。
離日から約5時間がたったウクライナ時間21日夜(日本時間22日未明)には、毎晩恒例の国民向け動画メッセージを公表。いつもの執務室とは違い、機内で撮影されたもので、先のサウジアラビア訪問を含む今回の外遊の多忙さをにじませた。
動画では、サミット出席を総括。2国間会談を列挙した最後に「(岸田)首相と詳細に話した。われわれは協力を拡大する」と強調した。また、原爆死没者慰霊碑への献花や平和記念資料館への訪問が「非常に重要」だったと感想を残した。
ゼレンスキー氏は21日のG7首脳との討議で、昨年2月のロシアによる侵攻開始から「間もなく500日目になる」と指摘。これに合わせて7月、ウクライナ提案のロシア軍撤退を柱とした和平案に基づき「平和サミット」を開催することを呼び掛けた。
時事通信