
林芳正外相は3日、パキスタンのブット外相と東京都内で会談し、貿易や投資など経済分野での連携強化を確認した。パキスタン外相の来日は2019年4月以来、約4年ぶり。パキスタンは中国との関係が深く、インド太平洋地域の安定のため、日パキスタン間の協力強化を図る。
林氏は、パキスタン国内での投資ルールの整備などビジネス環境の改善を求め、それにより「高い人口増加率や豊富な若年層といった高い経済的ポテンシャルが十分発揮できる」と期待を示した。ブット氏は「貿易、人材育成、農業などの分野で2国間関係を強化していく」と応じた。
両外相は、特定技能制度に基づくパキスタンからの外国人労働者の受け入れ拡大に向けた協議の加速でも一致した。
この後、ブット氏は岸田文雄首相とも首相官邸で面会した。
時事通信