
河野太郎デジタル相は11日の記者会見で、同日から北欧と中東を歴訪すると発表した。河野氏はマイナンバーを巡るトラブル続出を受けた政府の「総点検本部」の本部長。8月上旬に中間報告を取りまとめることにしており、作業中の外遊に自民党幹部は「懸念」を示した。
河野氏は16日までフィンランド、スウェーデン、エストニアを訪問。いったん帰国した後、17~22日にヨルダン、パレスチナ自治区、イスラエルを訪れる。河野氏は会見で国内不在中の業務について「オンラインで参加する。副大臣、政務官に陣頭指揮を執ってもらう」と説明した。
一方、自民党の世耕弘成参院幹事長は11日の会見で、河野氏の外遊に関し「いくばくか懸念を持った」と指摘。ただ、河野氏から「(点検)結果の取りまとめは帰国後」などと説明を受けたとして「一定の納得をした」とも語った。
時事通信