
デン・ハーグ:オランダ沖で数千台の自動車を積載した貨物船で起きた火災は、その勢いを弱めていると7月28日に当局が発表した。この火災で、近隣の自然遺産に被害が及ぶことが懸念されている。
この船舶のチャーター会社である日本に本社を置く川崎汽船によると、火災が発生したとき、船内には3,783台の自動車が積載されていたという。これは、当初の推定約3,000台をはるかに上回っていた。
同社はAFP通信に対する声明で、「積載されていたのはすべて新車/中古車なし」で、498台の「電気自動車」が含まれていたと明らかにした。
船舶を所有する正栄汽船は、「電気自動車から出火した可能性が高い」としたが、原因についてはまだ調査する必要があると説明した。
電気自動車が火災の火種となった疑いがあり、7月28日に当局は、当初報告よりはるかに多い500台近くの電気自動車が積載されていたと発表した。
現地時間7月25日深夜に自動車運搬船のフリーマントル・ハイウェイ号で火災が発生し、乗組員1人が死亡し、大規模な消火活動が行われている。
オランダ沿岸警備隊は、「火災は続いており、依然として大量の煙が上がっています」と発表した。
「しかし、昨日(7月27日)に比べて明らかにその勢いは弱まっているようです」とも語り、同船は依然として交通量の多い航路の外に留まっていることを明らかにした。
燃え盛る船から23人の乗組員(全員インド出身)が救助されたが、そのうちの1人が死亡した。乗組員数人は船から海に飛び降りることを余儀なくされた。
フリーマントル・ハイウェイ号での火災で、火災が最初に報告されたテルスヘリング島やアーメラント島など、近隣の列島で生態学的災害が起こるのではないかとの懸念が高まっている。
同船は、ワッデン海の生態学的に敏感な島々で構成される列島の一部であるテルスヘリング島とアーメラント島の近くに留まったままだ。
オランダ、ドイツ、デンマークの沿岸に広がるこの地域はユネスコの世界遺産に登録されており、多様性に富む1万種を超える水生生物および陸生生物が生息している。
アーメラントの広報担当ハイディ・ブニチッチ氏はAFP通信に対し、「船内の状況はいくぶん安定したようです」と語った。
「とはいえ、当然のことながら非常に懸念しています。私たちはさまざまなシナリオに対処するための緊急計画を用意しています」と7月27日に述べた。
AFP