
ワシントン時事: 米ホワイトハウスは28日、ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で来月18日に日米韓首脳会談を開催すると発表した。
バイデン大統領がキャンプデービッドに外国首脳を招くのは初めて。対中国、北朝鮮で重視する日韓両国の首脳を丁重にもてなし、3カ国の親密な関係をアピールする考えだ。
ジャンピエール大統領報道官は声明で「日米、米韓の強固な同盟と友情の絆を再確認し、3カ国関係の新章を祝う会談になる」と強調した。
会談では、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応を協議。また、軍事・経済両面で台頭する中国を念頭に「東南アジア諸国連合(ASEAN)や太平洋島しょ国との連携強化を含め、インド太平洋地域とその先への3カ国協力の拡大を議論する」と説明した。
「核の傘」を含む米軍の戦力で同盟国を守る「拡大抑止」の強化や、戦略物資のサプライチェーン(供給網)再構築をはじめとする経済安全保障も議題となる見通しだ。日米韓首脳会談は5月に広島で開催して以来。時間を確保しにくい国際会議ではなく、首脳会談のために3首脳が集まる初の機会となる。
時事通信