
公明党の山口那津男代表は29日、2024年秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する政府方針に関し、「利便性と安全性が確保されている実例をもっと丁寧に説明する必要がある」と注文を付けた。札幌市内で記者団の質問に答えた。
山口氏は、既に「マイナ保険証」に移行し、健康管理に活用している国民も増えていると指摘。「本来の目標に向け、やるべきことをまずしっかりしていただきたい」と強調した。
また、「見通しの良さが安心感に結び付く。そういうものを考えてほしい」と述べ、岸田文雄首相が今後の進め方を国民に明らかにするよう求めた。保険証廃止を巡っては自民党内から延期論も出ており、首相は慎重に検討して記者会見などで説明する意向を示している。