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論文ランキングで、イランが日本を追い抜く

 上位10%の被引用論文のランキングでは、日本は2022年の12位から13位に後退した。(AFP)
 上位10%の被引用論文のランキングでは、日本は2022年の12位から13位に後退した。(AFP)
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12 Aug 2023 09:08:42 GMT9
12 Aug 2023 09:08:42 GMT9

アラブニュース・ジャパン

 東京: 文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の調査によると、日本は質の高い研究論文のランキングで13位に下落し、さらにイランに抜かれる結果となった。
 
 一方、中国の研究者は中国国内で互いに論文を引用することで被引用数を増やしている。従来は欧米諸国が主導してきた学術形態に変化の兆しがみられる。
 
NISTEPの「科学技術指標」と「科学研究のベンチマーキング」では、研究論文や特許などの数量的指標を使用して科学技術活動を分析した。
 
 上位10%の被引用論文のランキングでは、日本は2022年の12位から13位に後退した。論文総数は2019年から2021年の平均が77,500本で、2018年から2020年平均の67,688本に比べて4.6%増加したが、高い被引用数を持つ論文の数が大きく増えたわけではない。ランキングの変動には大きな意味はないが、イランが日本に追いついたという事実は重要である。
 
イランの学術領域を調査した結果、10年間で博士課程の大学院生が3倍に増加していることが明らかになった。イランは日本よりも人口当たりの博士課程の学生数が多い。
 
 イランは工学関連分野で論文の数が増加しており、特にエネルギー関連分野で顕著だ。イランの論文が多く掲載されている学術誌を調査した結果、中国、インド、サウジアラビア、パキスタンなどの研究者によって引用されていることがわかった。
 
 中国の論文はそのうち61%が中国国内からの引用である。このようにお互いが引用し合う関係は、「引用マジック」として批判されることがある。米国は国内で研究資金を供給できる国でありながら、その割合は29%であり、日本は19%。被引用数は論文の注目度と品質を示す指標として使用されている。
 
NISTEPの調査によれば、日本への留学生が減少している。2007年には米国での日本人大学院生は2,508人だったが、2020年には900人に減少した。
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