リヤド:27日に発表した報告書で、リヤドに本拠を置く「過激主義対策グローバルセンター(Global Center for Combating Extremist Ideology:エティダル/Etidal)」は、テロ組織がコロナ禍による人道援助の停滞を利用し、テロ実行能力を向上しようとしており、大量破壊兵器の入手などを狙っていると発表した。
『大きな脅威:過激主義と核テロの蔓延』と題された報告書では、テロ組織が核兵器を入手しようと企てることによるリスクについて説明されている。過激派テロ組織は数十年もの間、核兵器の入手を狙っている。
エティダルは「コロナ禍後に世界中でテロ行為が起こる兆候がある。テロ実行能力を向上させるため、世界的に人道援助に支障が出ている状況を広範囲に悪用しようとする、過激派組織の企てが浮き彫りになっている」と発表した。
報告書では、テロ組織が核兵器入手を試みるやり口、国際社会の平和と安全を脅かすため悪用する抜け穴、世界の核安全保障への挑戦、過激派による核兵器入手を防ぐために確立されつつある国際的な枠組みに着目している。
さらに過激派組織による核物質の盗難、闇市場での購入、さまざまな地域の核施設への破壊工作についても分析している。
国営サウジ通信(SPA)