
沖縄県宜野湾市の沖縄国際大に2004年、隣接する米軍普天間飛行場所属の大型輸送ヘリコプターが墜落した事故は13日、発生から19年を迎え、同大で集会が開かれた。前津栄健学長は「危険この上ない普天間基地の即時閉鎖、撤去を日米両政府に強く要求する」と述べた。
集会は、墜落事故で焼け焦げたアカギの木の前で開かれ、教職員、学生ら約50人が参加した。前津学長は、深夜・早朝の米軍機の離着陸などの増加に伴う騒音や、健康被害が疑われる「有機フッ素化合物(PFAS)」による基地周辺の汚染が懸念されているなどと指摘。「住民は騒音被害、環境汚染など依然として基地負担を強いられているのが現状だ」と強調した。
続いて、事故があった年に生まれた同大法学部2年の仲宗根桜さん(19)が学生代表としてあいさつ。本土と沖縄の間には、基地問題について認識の隔たりがあるとした上で、「意見交換によってギャップを埋めていくことが平和につながるのではないか」と訴えた。