
【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)で緊急事態への対応を統括するマイク・ライアン氏は18日にジュネーブで行った記者会見で、日本がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を船内にとどめて検疫を行う判断を下したことについて、即座に世界中に解放するよりは「当時としては明らかに好ましかった」と述べた。
その後、船内で感染が拡大したことを踏まえ、日本は「現実に合わせて(対応を)修正」し、他国と協力して下船準備を始めたとも指摘した。一方で「事後的に是非を判定するのは容易だ」と述べ、状況が動く中で適切な判断をしていくことの難しさを認めた。
また、日本の当局が乗客らの下船後も、感染者のケアや、非感染者の帰宅について適切な措置を取ることを「信じている」と強調。今後の対応に役立てるため「この件を研究することは非常に重要だ」と語った。
時事通信社