
松野博一官房長官は5日の記者会見で、中国が8月に公表した新しい国土地図を巡り、沖縄県・尖閣諸島に関する「中国側の独自の主張に基づく表記」があったとして、外交ルートを通じて厳重に抗議し、即時撤回を求めたと明らかにした。
地図は、尖閣諸島を中国名の「釣魚島」と表記した。これに対し、松野氏は「歴史的にも国際法上も疑いのないわが国固有の領土だ」と反論。「国民の生命・財産と、わが国の領土・領海・領空を断固として守る方針の下、冷静かつ毅然(きぜん)と対応する」と強調した。
周辺国の間でも、係争地を軒並み「中国領」とする地図への反発が広がっている。松野氏は「中国の動向を懸念を持って注視している」と述べた。
時事通信